院試前に就活をした反省
大学卒業以降の進路について,大学院進学を前提(?)に就活のようなことをしてみたので,反省などを文字に起こしておこうと思います.
就活
やったこと
学部卒就職も考慮しうる選択肢の一つとしてあったので,早めのうちから動いていました.
具体的には,学部3年の11月くらいから情報収集を始め,その後の1月~5月までの間,説明会に参加したり,会社を見学させていただいたりしました. 真面目に話を聞きに行ったのは4社程度,ほかツイッター等で知り合った方の会社数社に遊びに行かせていただきました.
お気持ち
進学80%,就職20%くらいのお気持ちで動き始めました.
就職を検討した理由としては,技術者として生きていくのであれば,実戦経験が多いほうが確実に有利だと考えたからです.
あとは,「大学院行くのは当然」みたいな大学周りでの風潮が合ったのですが,これがあまり個人的に気に食わなくて,ただ流されて進学するのを避けるために,自分の意志を再確認する目的もありました.
補足
最初から,「進学も含め進路を迷っている」旨を伝えておきました. 進学した場合,また数年後お世話になる可能性もありますから……
受けた社名とか,選考過程とか結果については,口を開く予定はないので,ご想像にお任せします. 受ける会社選んだ課程とかについては,興味があれば,会ったときにでも聞いてください.
反省
良かったこと
大学ではわかりづらい,自分の客観的な評価を得ることができます. アルバイト先からの評価も結局はその会社の物差しに乗るので,色々な会社から評価をもらえるというのは中々ない機会でした.
就活の流れがわかります. 一度やっておくということは,それ自体が将来役に立つ有益になる気がしています.むしろ役に立ってくれないと困る.
最近では,選考に使う書類には,履歴書ではなくポートフォリオ(A4用紙1枚程度で,フリースタイルで自分をPRする)というものもよく使われているようだ,ということを知りました. こういう情報が得られたのも大きいと思います.
業界の求めている知識や技術を知ることができます. 就職を見送る場合,次の就活までどうするかの参考になるでしょう.
(最後におまけですが)インターンやアルバイト先の候補を見繕うこともできます.
悪かったこと
とにかく時間が消えていきます. 私の場合は卒業研究を並行していたため,非常に多忙な日々となりました. 真似する場合はきちんと食事と睡眠の時間を確保するようにしてください.
交通費や交際費でお金が飛びます. もちろん相応の対価は得られると思いますが,事実としてお金が飛んでいくのでご注意ください.
現実を見せつけられます. 先ほど評価を得られて良いという旨を書きましたが,評価の内容によっては精神的ダメージを受ける場合もあります. 大ダメージを受ける場合,大抵はミスマッチだと思うのですが,気を強く持つ必要があります. 「ある視点から見たときの正当な評価」であることには間違いないので……
結論
進学します.はい.
進学を選んだ理由
結局のところ,
- 研究開発を行うための知識が圧倒的に不足していたと感じたこと
- 企業によっては学位が要求されること
- 転職の際に学位がないと不利になる可能性があること
- 研究,サークル等,大学でやり残したことがたくさんあること
あたりでしょうか.
1 については自分で勝手に感じたことです.普通に足りてませんでした.
2, 3 については,受けた際に言われたことです. 特にベンチャーでは将来が見えない部分が多いので,転職するときの話を面談とかのときにご指摘いただきました. 目先の分岐点に悩んで,次の次までは考えていなかったので完全に盲点です. また,いわゆる「IT系では学位よりも実力」は嘘で,完全に企業依存でしたね.
4 は完全に煩悩です. あと並行して進めていた研究にどんどん(良い意味でも悪い意味でも)吸引されていきました.
後輩へ向けて
院生の先輩方から「余力があるなら就活もしてみた方が良い」と言われて実際にやってみたわけですが,私も後輩諸兄に同じことを勧めます.ただし,下記の点について言及しておきます.
- 「余力 = 時間」 と言ってもいいです.
- 参考程度にするつもりなら,会社数はそれほど多くなくてよいです.
- もし選考を受ける場合は,正直に進学も候補なことを言いましょう.
以上,人生の事例紹介でした.